STORY
第一次世界大戦末期、ベルリン。
新聞社役員シェーンは、ルルと呼ばれる浮浪児を自宅へ連れ帰り、美しい女性に教育する。その息子アルヴァは、いつか彼女と一緒に〈演劇〉を作る約束をする。
謎の男シゴルヒ、画家シュヴァルツ、曲芸師ロドリーゴ、熱心な少年フーゲンベルクら、次々と彼女に魅かれては、破滅してゆく男達。
やがて嫉妬に狂ったシェーンは、ルルに銃を向けるが、返り討ちとなる。
投獄されたルルは、レズビアンの伯爵令嬢ゲシュヴィッツに救出され、パリへ逃げのびる—そこに襲いかかる、1929年の〈世界恐慌〉。
クリスマス・イヴ。娼婦となって路上に立つルルに、連続殺人鬼〈切り裂きジャック〉のナイフが迫る。
世界を覆う新しい戦争の影と、〈崩壊〉の予兆……。